CAPとは?

◎CAPのなりたちと歴史
・Child Assault Prevention(子どもへの暴力防止)の頭文字をとったもので、子どもが『いじめ・誘拐・性暴力』といったさまざまな暴力から自分を守るための教育プログラムです。
・1978年に米国オハイオ州コロンバスのレイプ救援センター(Woman Against Rape)で開発・実施されました。以来、全米200以上の都市で幼稚園から高校までの授業に採り入れられ、100万人以上の子どもたちが学校のCAPプログラムに参加したと推定されます。
・日本へは1985年に、当時米国でCAPトレーナーをしていた、森田ゆりさんによって紹介されました。
・現在では、日本を含め世界16ヶ国で実施されています。
◎CAPの子ども観と思想
CAPは、子どもを大人が守ってやらなければ何もできない弱い存在とは考えません。子どもにも大人と同じように、安心して、自信を持って、自由に(選択肢をもって)行動する権利があり、そのように生きる力を子ども自身が、内に持っていると考えます。
例えば、子どもが川でおぼれない対策として、「川に近寄ってはいけない」というような回避策と、泳ぎ方や川の知識を教える方法があります。前者は子どもの無力感をあおり、後者は子どもの力を引き出し、自信を持たせます。CAPは後者を選びます。